ニオイQ&A

便臭

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便秘になると腐ったようなニオイがするのはなぜですか?
便秘などで腸の動きが低下すると腸内が異常醗酵して、腐ったような悪臭は発生するニオイ物質がつくられます。
食べたもののニオイがそのまま便になるのではなく、中ではニオイ悪質が分解され、アンモニアなどのニオイが発生します。これが主な便の悪臭、腐ったようなニオイです。
便が腐ったニオイになる、腐敗の主な原因3つとは何でしょうか?
①咀嚼不足 ②ストレス ③腸の汚れです。
食べ物を良く噛まずに飲み込んでしまうと臭い便への第一歩です。未消化物が体に入ると腐敗の材料になります。唾液に含まれるアミラーゼやリパーゼなどの消化酵素は消化を促進します。
また、ストレスが過剰にかかると消化酵素のペプシンの分泌を低下させたり、腸の蠕動運動にもブレーキをかけてしまいます。腸の汚れにはビフィズス菌が含まれている整腸剤などが有効です。
おならや便臭の原因になるニオイ成分は?
食べ物の中の肉や魚などのタンパク質やアミノ酸が、悪玉菌によって腐敗する腐敗臭です。
おならや便臭で発生するものは何でしょうか?
尿素であるアンモニア、腐った魚臭であるアミン、インドール、スカトール、腐った卵臭の硫化水素、刺激臭のアセトアルデヒドなどを発生します。
おならや便臭のニオイ成分は体への影響がありますか?
いずれも有害物質、発がん物質となって活性酸素を発生させて細胞を傷つけます。
おならや便臭のニオイが発生する時としない時では体はどうなっているのですか?
ニオイ成分は腸管から血液に取り込まれると、正常時は肝臓で解毒され、無毒化・無臭化されます。
しかし、肝臓の機能が弱っていたりするとそのまま血液に入ったまま全身を臭い血液が流れてしまいます。するとそれが口臭や肝臓からは体臭、おならや便からニオイが発生します。
おならや便臭のニオイにつながりやすいタンパク質の消化のポイントは何ですか?
肉、卵、魚、乳製品、豆類などのタンパク質をしっかり消化するためには、①咀嚼、②胃の働き、➂膵臓と腸の働きです。
まずしっかりと石臼のような役割をする「奥歯」でしっかりとすり潰すという「咀嚼」が大切です。「咀嚼」がきちんとされると胃腸の負担が随分と和らぎます。
おならや便臭のニオイ対策として大切なことはありますか?
腸内環境の主役になる腸内細菌叢のバランスを積極的に良くしていく発酵食品や食物繊維やオリゴ糖、ラクトフェリンなどを摂っていくと良いでしょう。
食物繊維は善玉菌のエサになるだけではなく、ニオイ成分をからめとって排泄してくれます。
善玉菌のエサに対する注意ポイントはありますか?
善玉菌のエサになるのはオリゴ糖になりますが、砂糖は悪玉菌のエサになるので控えた方が良い。
オリゴ糖はカロリーも低く、吸収され難いため血糖値が気になる方にも有効です。
細長い便が出てニオイがします。どうしたら良いですか?
食事の量自体が足りてなくて排便ができてない状態です。便が腸内に長時間とどまりニオイが発生しています。ダイエット中の女性や高齢者の方に多い症状です。
対策としては過度なダイエットを避け、食事量を増やすと改善されやすくなります。
また、高齢者の場合は加齢により腸の蠕動運動が乱れてしまうことから起こりやすくなるため、腸の動きを活発にするような軽い運動などをすると良いでしょう。
ねっとり便が最近出ます。ニオイも気になります。良い方法はありますか?
食物繊維が不足しているとねっとりした便の状態になりやすくなります。
さらに、肉類などの脂肪分が多く摂取していても、ねっとりしやすくなります。食生活が乱れている人に多い症状です。
食物繊維を積極的に摂取して、脂肪分を抑制するなどを中心に食生活を整えていくことが大切です。
コロコロ便でニオイもします。どうしたら良いですか?
腸内環境が悪く便秘になっている可能性があります。コロコロ便の対策としては、海藻類やきのこ類などをはじめとした水溶性食物繊維が豊富な食材を選んで食事をとることをおすすめします。
また、腸内を良い環境にしてくれる乳酸菌を積極的に摂取することもおすすめです。
コロコロ便と下痢を繰り返してニオイもします。大丈夫ですか?
下痢とコロコロとした便の繰り返しはストレス性の便秘や過敏性腸症候群の可能性が考えられます。
この症状は、緊張や不安、プレッシャーなどがかかって腸が敏感に反応してしまいます。ストレス社会と言われる日本ではこのような症状にかかりやすく20代~40代の働き盛りに多く見られます。対策としてはストレスを軽減させることが大切です。
便臭を抑える食事のポイントがあれば教えて欲しい!
ほうれん草や小松菜、チンゲンサイなどの緑色野菜に含まれている成分には、「クロロフィル」が含有されています。
積極的に摂取するようにしましょう。クロロフィルは、腸壁に付着している有害なニオイ物質を取る効果があります。
また、クロロフィルが分解されると銅や鉄イオンなどが含まれる消臭作用の高い「クロロフィリン」に変化するため、便臭を抑制してくれます。
便臭を抑えるポイントが他にあれば教えて欲しい!
胃の中にはペプシンという消化酵素が存在します。何らかのストレスがかかると、このペプシンの分泌が鈍くなり、食べ物の腐敗が起きやすく便臭のような口臭が発生しやすくなります。
さらに、ストレスは腸のぜん動運動を鈍くさせて便通を悪化させます。いつまでも便が腸の中に停滞するため、腐敗が進み、便臭を発生させてしまいます。こうしたペプシン、消化酵素不足や腸の働き不足を抑制するためにも、適度なストレス解消を取り入れましょう。
医学博士 五味常明 先生 監修 医学博士 五味常明 先生

五味クリニック院長
体臭、多汗研究所所長

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